そもそも格安SIMとは?どのくらい安くなる?


格安SIMとは、格安の料金で利用できる通信サービスのことを指します。ドコモ・au・ソフトバンクの大手3キャリアから乗り換えれば、月々4,000円以上も安くすることが可能です。物価上昇が続き家計が苦しい今だからこそ、毎月の支払いを抑えるための手段として注目されています。

3キャリアで3GBのデータ容量が使えるプランの平均料金は、最大で約5,000円。しかし、格安SIMであれば同じデータ容量でも1,000~1,500円で利用可能です。3キャリアよりも7~8割もお得な料金で、年間でみれば5万円近くの差がありますよ。

これだけ安いと逆に不安に感じてしまうかもしれません。格安SIMは回線を借りることで設備投資費を抑えたり、専門ショップやコールセンターを用意しないことで人件費を抑えたりしています。コストをカットすることで、サービスを安く提供しているというわけです。


正式には、格安SIMはキャリアから回線を借りてサービスを提供する、MVNOと呼ばれる事業者のことを指します。しかし、本当に知りたいことは今よりも安く使えて、質の高いサービスはどこかということですよね。

この記事では、多くの人の乗り換え先として人気の「楽天モバイル」や、「Y!mobile」、「UQモバイル」も格安SIMとして取り扱います。これらのサービスを含めて比較検証し、選び方をご紹介します。

格安SIMに乗り換えて後悔しない?メリット・デメリットは?


格安SIMに乗り換えるか検討している人のなかには、「本当に安くなるの?」「乗り換えたあとに後悔しない?」と躊躇している人もいるのではないでしょうか。

今回、mybest編集部で格安SIMを使っている、もしくは使ったことがある911人にアンケート調査を実施したところ、87%の人が格安SIMに乗り換えて満足していることがわかりました。75%の人が毎月の料金を3,000円以下に抑えられており、大手3キャリア利用中の人であれば乗り換えることで通信費を大きく下げられる可能性がかなり高いといえます。

満足度が高い一方で、速度・容量・サポート体制に対してデメリットに感じるという不満の声もありました。しかし、このデメリットは正しく選べば回避可能です。このあと紹介する選び方をチェックして、満足できる格安SIMを見つけてくださいね。

格安SIMの選び方


格安SIMを選ぶうえで重要なポイントは、速度・プラン・電波の3つです。このポイントを抑えたものが、満足できる格安SIMといえるでしょう。それぞれのポイントについて説明していきます。

① 一番大切なのは速度!料金と一緒に速度も下げたら台無しです


格安SIMを選ぶ際に、一番重要なのは速度です。毎日使うスマホだからこそ通信費がどれだけ安くなったとしても、通信速度が遅いとストレスが溜まり、不便に感じてしまうかもしれません。

mybestが実際の速度を計測して検証したところ、速度には非常に大きな差が。12~13時の昼休み時間帯では、なんと100倍以上の速度の差がみられました。遅い格安SIMを選んでしまうと、動画はおろかサイト閲覧も困難なほど遅く、使い勝手に大きく関わります。速度は価格よりも優先的に優れたものを選びましょう。

どの時間帯でも動画を観られる速さのSIMを選んで


格安SIMは、時間帯によって速度にムラのある事業者が多くみられました。快適な速度の基準を高画質な動画を止まることなく観られる下り25Mbpsとすると、どの時間帯でも基準をクリアしていたのは25社中たったの8社だけでした。

2023年3月時点で最も速かったのは「ahamoどの時間帯でも基準の4倍以上の速さで快適に使えるでしょう。一方、最下位の「LIBMO」は、いずれの時間帯でも動画観賞はおろかサイト閲覧でさえもデータの読み込みで待たされる遅さでした。

なお、通信速度は契約しているユーザー数の増減によって変動します。mybestは毎月速度を検証して最新の速度を反映しているので、このあと紹介するランキングもチェックしてくださいね。


「ahamo」や「povo」などのオンライン専用プランや、「Y!mobile」と「UQmobile」のサブブランドは、大手3キャリアと同じMNOのため通信品質の差は少ないといえます。

また、MVNOのなかには「y.u mobile」や「nuroモバイル」など帯域を工夫して通信速度が下がらないようにしている会社も。ただし、MVNOの仕組み上、回線を借りているということは変わらないため、MNOとまったく同じ品質ではないということは理解しておきましょう。

今話題の「◯◯し放題」には落とし穴あり。速度が遅いのは避けて


一部の格安SIMには、特定のアプリだとギガを消費しなくなったり、消費量を1/10に抑えられたりする「◯◯し放題」のサービスがあります。魅力的なサービスですが、これらのSIMを選ぶ際は速度のチェックを忘れずに行いましょう。

今回検証したところ、YouTubeやABEMAなどの動画サービスがデータ消費なしで使い放題になる「BIGLOBEモバイル」は全時間帯で速度が遅い結果に。ヘビーユーザーが多く集まってしまうためか、どの時間帯でも動画が止まってしまったり、サイト閲覧でも画像の読み込みに時間がかかったりと、使い勝手に影響がある遅さでした。

一方、LINEが使い放題の「LINEMO」や、特定のゲームアプリのギガ消費が抑えられる「LinksMate」は速度が良好でした。この2社であれば、選んでも問題ないでしょう。

② 肝心の料金の安さは、速度が十分なSIMのなかから容量別に選ぼう


速度が遅くないSIMがわかったら、そのなかで料金の安いSIMを選びましょう。ただし、事業者によって取り扱っているプランが違ったり、特定の容量だけがお得だったりするため、まずは自分が使っている容量を知ることが大切です。

プラン選びは今使っている容量+1GBで選んで


プラン選びを行ううえで、まずは自分が使っているデータ容量を把握することが第一歩です。そのデータ容量+1GBを満たすプランを乗り換え先で選びましょう。

使っているデータ容量は、キャリアのマイページから確認できます。前月の使用データ量のページにアクセスして、実際に使った容量を見て、必要な容量をチェックしてくださいね。

これから新規で契約する人や、マイページにアクセスできない人は、家にWi-Fi環境があって動画をあまり観ないのであれば小容量でも足りるでしょう。一方、自宅にWi-Fiがなかったり、動画をたくさん観たりするのであれば、大容量プランが目安といえます。

自分が使う容量の最安値のSIMを選ぼう


必要なデータ容量がわかったら、その容量にあったSIMのなかで最安値のものを選びましょう。容量は大きく3GBまでの小容量・10GBまでの中容量・20GBまでの大容量の3種類に分けられます。

どの容量でも最安になる格安SIMはありません。小容量は「LINEMO」・「povo」・「OCN モバイル ONE」の3社がおすすめですが、中容量だと「OCN モバイル ONE」のみで、大容量であれば「povo」のみが該当します。

なお、月によって使うギガが異なるのであれば、従量制プランを採用した「楽天モバイル」も選択肢に入ります。ただし、このあと説明する電波のつながりやすさで注意すべき点があるので、忘れずにチェックしてください。

キャンペーンを活かすなら、1年ごとに乗り換えできるかが肝


格安SIMによっては、契約時に万単位でポイントやキャッシュバックで還元を受けられるキャンペーンが実施されています。ついキャンペーン目当てで選びたくなりますが、1年ごとに乗り換えできるかどうかで本当にお得になるのかが変わることがあります。

キャンペーン内容を加味した1年間利用した場合の実質料金だと、先程紹介した格安SIMと最安値が変わります。2023年4月のキャンペーンだと、小容量であれば5,940円分の還元がある「LINEMO」、中容量は16,000円の還元がある「UQモバイル」、大容量は15,000円分が還元される「LINEMO」が最安値に。

ただし、2年以上同じ格安SIMを使い続ける場合は、元々のプランが最安のものを選んだほうがお得な場合もあります。キャンペーン目的で乗り換えるのであれば、毎年乗り換えをしたほうがよいことを覚えておいてくださいね。

③ 圏外だとなにも使えない!電波のつながりやすさに注意すべきはこの2つ


たとえ速度が速くて料金が安くても、電波がつながりにくく圏外になりやすかったら台無しですよね。3キャリアを使っていて圏外になることはほぼありませんでしたが、格安SIMを選ぶうえで電波について注意すべき2つのポイントを説明します。

楽天モバイルを検討している人は地下や屋内でつながりにくいことを認識して


格安SIMのなかでも注目されている「楽天モバイル」ですが、地下や屋内だと電波がつながりにくい場所があることを認識しておきましょう。

楽天モバイルは、プラチナバンドと呼ばれる電波が割り当てられていません。障害物があると途切れやすい電波でしか通信できないため、地下や屋内で電波がつながりにくくなります。

実際に、東京都新宿区にある家電量販店「ヨドバシカメラ新宿西口店」の地下売り場で電波状況を確認したところ、楽天モバイルだけが圏外になってしまいました。場所によってはレジでQR決済アプリで支払おうとしても、アプリが起動しないので不便でしょう。

なお、楽天モバイル以外の格安SIMはドコモ・au・ソフトバンクいずれかの回線を使っているため、プラチナバンドに対応しています。電波のつながりやすさは、大手3キャリアと差はありません。

キャリアで買ったAndroidスマホなら同じ回線を選んで


ドコモ・au・ソフトバンクで購入したAndroidスマホで格安SIMを利用する場合は、購入したキャリアと同じ回線の格安SIMを選びましょう

たとえば、ドコモのAndroidスマホであればドコモ回線の格安SIMを選んでください。キャリアで販売されているAndroidスマホのほとんどが他社回線のプラチナバンドに対応しておらず、電波がつながりにくくなるためです。

なお、iPhoneはどのキャリアで購入してもすべての回線のプラチナバンドに対応しているため、どの回線の格安SIMを選んでも問題ありません。

④ 機械が苦手な人はサポートが手厚い格安SIMを選んで


格安SIMに変えても実店舗でサポートを受けたい人は、全国に専門ショップを展開している「ワイモバイル・UQモバイル・楽天モバイル」を選ぶのがおすすめです。

格安SIMの多くは人件費を抑えるため、実店舗を構えていなかったり、問い合わせ方法がチャットのみだったりすることも。機械が苦手な人にとって、困ったことがあったときに気軽に問い合わせができないのは不便に感じてしまうでしょう。

専門ショップがあれば、困ったことがあっても直接サポートが受けられます。とくにワイモバイルはソフトバンクショップ、UQモバイルはauショップと連携しているため、店舗数がかなり多いのも魅力といえます。

⑤ 仕事でも使うなら通話アプリなしで電話できるものを


電話をする機会が多い人は、通話専用アプリが不要な格安SIMを選ぶのがおすすめです。

一部の格安SIMには、専用の通話アプリから発信しないと電話代の割引が受けられないものがあります。元々インストールされている通話アプリと合わせて2つになるのでややこしく感じたり、折り返し電話をする際は組み合わせて使う必要があったりと手間に感じてしまうでしょう。

通話アプリ不要であれば、今までと同じ使い勝手で使えますよ。通話アプリ不要の格安SIMは、このあとのランキングの項目でチェックしてくださいね。


 

⑥ 端末の買い替えはSIMフリーモデルで選ぶのがベター


端末の買い替えを検討している人は、格安SIMで提供されているモデルではなく、公式サイトで端末のみを直接買うことができるSIMフリーモデルを選ぶのがよいでしょう。

格安SIMで取り扱われているスマホの多くは、型落ちモデルや性能が控えめのモデルです。たとえば、iPhoneだと「UQモバイル」・「ワイモバイル」では2世代前の「iPhone 12シリーズ」までしか取り扱われていません。Androidスマホも、最新の性能を詰め込んだハイエンドモデルは取り扱われていない傾向です。

SIMフリーモデルであれば、最新のモデルも購入可能。通信費が下がったぶん、端末の分割代が多少高くなってもトータルの支払いは下がっているはず。スマホは少しよいものを選んでみてはいかがでしょうか。


プライバシーポリシー

 

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